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Harrison Chase のスペクトラム:agentic であるほど、見ていたくなる

2024 年 6 月、LangChain の Harrison Chase は「エージェントとは何か?」という、一見単純な問いから新しいシリーズを始めた。彼は技術的な定義と、「agentic」の度合いを表すスペクトラムを示す。彼の主張では、システムがこのスペクトラムを先へ進むほど、それが動いているあいだの内部を見られる必要が高まる。

この記事が主張すること

Chase 自身の定義は、多くの人の直感より技術的で、範囲も広いと最初に断ったうえで示される。

“An agent is a system that uses an LLM to decide the control flow of an application.”

(エージェントとは、LLM を使ってアプリケーションの制御フローを決めるシステムだ。「制御フロー」とは、プログラムが次にどのステップを実行するかのことにすぎない。)

彼はすぐに、この定義が完璧ではないことを認める——LLM が 2 つの経路のどちらかを選ぶだけの単純なシステムも、彼の定義では agent に含まれるが、多くの人の「agent」という直感には合わない。何を「本物の」エージェントに含めるか、含めないかを争うのではなく、彼は Andrew Ng の言い方を採用する——彼は Ng のツイートを引用し、出典を明記している:「rather than arguing over which work to include or exclude as being a true agent, we can acknowledge that there are different degrees to which systems can be agentic」(どの仕事を「本物の」エージェントに含めるか、含めないかを争うより、システムには agentic である度合いにさまざまな段階があると認めればいい)。Chase 自身のコメントはこうだ:「I really agree with this viewpoint and I think Andrew expressed it nicely」(私はこの見方に心から同意する。Andrew はうまく言い表したと思う)。そこから:システムがどれだけ LLM に自分の動き方を決めさせているかによって、システムはより「agentic」になっていく。固定されたルーターから、状態機械、そして自分でツールを作り、記憶する完全に自律したエージェントまで。このスペクトラムをもとに、彼は実際的な主張を展開する:システムが agentic であるほど、あるインフラがより重要になり、中でも一番重要なのが可観測性だ。

“You’ll want the ability to observe what is going on inside, since the exact steps taken may not be known ahead of time.”

(内部で何が起きているかを観察できる必要がある。実際に取られるステップは、事前には分からないことがあるからだ。)

彼はさらに、見るだけでなく介入する能力も必要だと主張を進める:動いているエージェントの状態や指示を、ある時点で修正できる能力もほしくなる。もし意図した経路から外れているなら、それを軌道に戻すために。Chase はこの記事のなかで MarsDawn にはまったく触れておらず、どんな Markdown ツールも勧めていない。

ここから先は、私たちの解釈であって、Chase の主張ではない

Chase が語っているのは、エージェントのフレームワークを作る人向けのツール——彼は LangGraph と LangSmith を名指ししている——についてであって、完成した文書を読む人についてではない。とはいえ、彼のスペクトラムは、読み始める前に手元のものを見積もる、とても実用的な方法をくれる:あるファイルを生み出したシステムが agentic であればあるほど、その手順がもとのプロンプトから予測できるとは期待しないほうがよく、手元のファイルは「本来起きるはずだったこと」の記録というより、「実際に何が起きたか」の記録として読む価値が増す。彼が言う「内部で何が起きているかを観察する」とは、動いているシステムの内部状態——trace(1 回の実行のあいだにエージェントが行ったすべての記録)、途中のステップ、ツール呼び出し——についてであり、あとから Markdown の計画を読むことについてではない。ただし彼が挙げる理由——手順が事前には分からない——は、エージェントが仕事を終えたあとにあなたに渡してくる文書にも同じように当てはまる:最初から手順が予測できないなら、終わったあとのレポートこそが、それをチェックできる唯一の場所になる。

MarsDawn が助けになるところ、ならないところ

MarsDawn は、動いているエージェントの内部を観察したりはしない——中に AI モデルはなく、そのファイルを生み出したどんなフレームワークにも接続していないので、あるエージェントが Chase のスペクトラムのどこにいたかを教えてくれることもない。MarsDawn が扱うのは、事後にあなたの手元に届く文書のほうだ:サイドバー(「表示 ▸ サイドバーを表示」、⌃⌘S)のアウトラインタブが、長いレポートの形をはっきり見せてくれる。ソースとレンダリングされたプレビューは並んで表示され(⌘2)、図や数式を扱う。エージェントがファイルを書き換えたときは再読み込みしつつ、あなた自身に未保存の編集がなければ、読んでいた位置を保つ——これは「まだ動いているものを見ている」ことの、ファイル版だ。「編集 ▸ 参照をコピー」(⌥⌘C)と「AI 用にコピー」(⌃⌥⌘C)を使えば、どのステップで外れたかを正確に指し示せる。これは、走り出したエージェントを軌道に戻すことの、文書版にあたる。

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brew install redtear1115/tap/marsdawn

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